壊れかけの生命

2003年10月23日

カツの生命が壊れかけている。
かろうじてそれをつないでいるのは
たくさんのチューブ。

鼻から、腕から、肩から、
様々な薬や酸素を送っている。
それがないとカツは息も出来ない。

目もほとんど見えない。
音もほとんど聞こえない。
話も出来ない。
もちろん手足は感覚が無く、動かす事はできない。

唯一、感覚が残っていたのが、唇。
何度も何度も
私の指をくわえては、私の存在を確かめる。

これは本当に起った事?
これが私達の現実?

私はまるで雲の上を歩いている様で
現実感がまるで無い。
病院からの帰り道、周りを見渡せばそこには
今までと何も変わらない日常の風景がある。

でも私達はそんな何気ない日常から
この世で一番遠い存在になってしまった。

ただ歩いているだけで、
知らず知らずの内に涙が止まらなくなってしまった。


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