特注うでまくら

2003年11月18日

今日の検査、だめやったね。
おしっこが真っ赤で、炎症反応がひどくて、検査うけさせてくれなかった。仕方ない。
来週まで延期。
ようやく鼻のチューブが取れるメドがつきそうやったのに。

カツはさんざん、ぐだぐだ言って、サリーもつい、おこってしまった。
だってな、サリーだって相当期待してたんやで。
「こんなグズなペースで俺は本当に良くなるのか?!」って言うから、つい
「グズなんは病院じゃなくて、カツの身体やで!」って。

あかん、あかん。こんなことで、つまづいてる場合やないねん。
まだまだ、いっぱい、いろんな困難が待ちうけてるねん。
今さら、ああだこうだ言うても仕方ないねん。
もし、来週がだめになったとしても、その次またやるしかないねん。
そういう根気のいる病気やねん。

でめな、どんなにおこってケンカしても、別にサリーは
「もうカツなんか嫌!」って思ってるわけじゃないって事、
サリーはカツが死ぬほど好きって事、忘れんとってな。

カツは今日「俺は本当に生きててよかったの?」って聞いた。
「あたりまえや!」
せっかく助けてもらった生命、大切にせなあかん。
無駄にしたらあかん。

サリーは昨日の寝不足で疲れとった。
カツは自分の動かない体にずっと我慢しとった。
お互いそれが爆発したんやね。
たまには、ケンカも良いかもしれん。
だって、今のカツには、まともにケンカする相手もおらん。
文句言える相手もおらん。
ケンカできるのは、夫婦やからね。

ケンカの後、サリーは疲れて、ちょっと寝た。
ベッドにいるカツに上半身をあずけて、ちょっと腕まくらみたいに。
カツのお腹の音、心臓の音、息、よく聴こえて、すごく安心できる状態。
1時間くらいそうした。

やっぱりそこは、サリーが世界中で一番安心できる場所。
サリーのためだけの特注まくら。

腕だけ切ってもって帰るわけにはいかんけどねー。




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