サリーの髪の感触


2004年3月3日

またまた前回のお手紙からずい分時間が経ってしまいました。
すみません。

まずは、今日までのご報告から。

○先生方に見ていただいて、手摺りの位置や移乗の方法などを決定。
その後、OT室で同じ様な条件で実際にトライしてみましたが、
何とかやっていけそうな感じです。

入院当初は、どうなる事かと、はらはらされていた皆様!
どうにか、カツは家のトイレでも、うんこする事ができそうです!!

また室内に入るスロープも、工務店の方に考えて頂き、
電動車イスのまま部屋に帰る事もできそうです。

とにかく、どうやらまた、ふたりの生活をまがりなりにも再スタートさせられそうで、
本当に私達は心から喜んでいます。

主治医の先生からは、3月10日が退院予定日と言われています。
あと1週間で、すべての工事が終わるとは、少々考えにくいのですが、
条件が整い次第、1日も早く、カツを家につれて帰りたいです。
たとえ、どんな状況であっても、家族(夫婦)は、いっしょにくらすのが一番!
「寝食を共にする」という言葉の通り。
そうすれば、また、明日への希望も見えてくると思うのです。
何もかも失くした私達ですが、お互いの存在だけが、今は頼り。
心のきずなは、以前にも増して強まっている気がします。

○主人の今の状態について。

素人の私から見てもとても順調に回復している様です。
特にPTでの立位の練習は本人もかなりうれしい様子です。
毎日終わる度に「今日も立ってた?見た?」と言ってます。
確かにまだまだ不安定で、歩くには程遠いのかもしれませんが、
3ヶ月前までは、座る事さえできなかったのですから、それを思うと今の状態でさえ、夢の様です。

ただ、残念なのは退院と同時にPTの担当の先生が代わってしまうという事。
「退院するのはうれしいんだけど、次の先生が今の先生以上の人かどうかってなるとちょっと難しそうだね。」
と本人も言ってます。
主人曰く「PT室にはあの先生以上の実力者はいない」そうです。

退院後も続投というのは、不可能なんでしょうか?
(それとも、先生にはご迷惑でしょうか?)

○その他、様々

言葉の方も順調です。区役所の福祉の方(初めてお会いした方)ともふつうに会話できました。
私が仕事で出掛けている間に来られていた、元同室のS君のお父さんとも世間話をした様です。
家の改修工事の件で、自分の意見をワーカーさんにお伝えしに行った時も、
きちんと伝える事ができました。

もう、私の通訳は、本当にいらなくなりました。
あとは、本人の自信の持ち方しだい、といった感じです。
少々調子っぱずれではありますが、歌もうたえる様になりました。
(今は下ネタばかりの変な替え歌を歌ってよろこんでます。)

一番気がかりだった、手の方も少し変化がありました。
左手に触感がもどってきたのです。
今までは、何を触ってもただ「ビリビリする」だけだったのが、
目で見て確かめなくてもわかる様になってきたのです。

「前はね、はりがねみたいにしか感じられなかったサリーの髪。
でも今は、ああ、サリーの髪だーってわかるよ。」と言ってます。

触感が乏しかったから、物も持ちにくかったそうです。
「手摺りを持っていても、気を抜くと手をはなしてしまっていた。
しっかり持たなくちゃと思っていると、パンやなんかは握りつぶしてしまっていた。」
「目で見て確かめなくても、左手は持っている感覚がもどってきたから、
手摺りは放さないし、パンはもう、つぶさないんだよ。」

何てうれしい事でしょう!!

本当に何もかも皆様方のおかげと、ふたりで感謝しています。
どうか、この先、退院後も私達ふたりを助けて下さい。
心よりお願い申し上げます。


inserted by FC2 system